diary 2006年2月
2月2日〜2月2日
成田からANAでワシントンDCへ飛ぶ。ほとんど寝てなかったので速攻寝てしまい数時間。眼が覚めてからは映画を見る。「マスク・オブ・ゾロ2」のアントニオ・バンデラスはpolarisの譲さんに似ている(褒めすぎ?あとおぎやはぎのおぎにも似ている)。あと寅さん。これはヴィデオシステムが壊れていて途中まで見ると最初に戻る。しょうがないので隣のチャンネルに変えるとその続きをやっているのだがこれまた途中で戻る。そうこうしている間に目的地に近づいてくる。雲をぬけ、そのまた下の雲をぬけ、さらにいくつかの雲をぬけるとそこにはあまりにも千葉によく似た風景が広がっていた。色彩感なんかそっくりだ。
ワシントンDCに到着。セキュリティーチェックでは犯罪者のように厳しくチェックされ、ややうんざりしてやっと乗り継ぎ、フィラデルフィアへ。
フィラデルフィアの空港ではジャパンソサエティーの宮井さんと小川さんが出迎えてくれた。お二人は今回のツアーの全行程を付き添ってくれる。
ホテルにチェックインし明日のコンサートの会場であるPhiladelphia Museum of Artに下見に行く。この美術館の正面には長くて大きな石の階段があり、ここは映画ロッキーで試合のトレーニングをするロッキーがランニングしてきて一番上でウォーとガッツポーズを決める場所だ。みんなでのぼる。すごく眺めがいい。
2月3日
リハーサルの後、美術館内を少しだけ見て回る。広大な美術館の一部分、西洋美術・印象派のエリア。もう素晴らしいラインナップでため息が出まくり!こんな贅沢な絵画がゴロゴロと・・・。しかしここは体系立てて展示されているように見えてそうでも無い。例えばセザンヌの人物画が4枚並んでいる真ん中にボーンとマチスの人物画が。一瞬「うぁー下手くそ!」と思ってしまう。マチスだけを見るとちゃんとゲージツ的なのだが挟まれてしまうとヘタッピーに見えてしまうのだ。これではマチスがかわいそう。そんな、並べかたによるオチが随所に見られた。
5時になるとお客さんがぞくぞくと集まってきて開演時にはものすごい人になっていた。まずはアメリカに来て初めてのコンサートなので丁寧に演奏する。お客さんは興味津々に聞いている。
そして休憩や終わった後楽器を片付けているとバンバン話しかけてくる。三歩進んで立ち止まる感じ。すごくいい反応。「とてもよかった」「素晴らしい」とか、賛辞の言葉を皆が私にかけてゆく。英語は分からないけど話すテンションと目でみんなすごく楽しんでくれたことが分かった。いやー、よかったよかった。
なんと1200人くらい来場してくれたそうだ。金曜の夜に美術館に来てちょっと絵を見て音楽を楽しむなんていいね。余裕ある街だ。
さてホテルに帰りみんなはご飯を食べにいくということだったが私はおなかがすいていなかったので一人で近くのバーへ行き、本を読みながらビールを飲む。すごく騒がしいのだが、周りの人がしゃべっているのが全然分からない。
明日はとても早い。

2月4日
朝4時ホテル出発。もうろうとしながら飛行場へ。またもや屈辱的なセキュリティーチェーック!靴まで脱がされ体も触られまくり、チェロのケースも開けられる。小さな布をケース内部の何カ所かにこすりつけ何かの反応が出ないかどうかを検査するのだが(爆発物や麻薬なのか?)、何度「Be careful ,please!」と言ってもがさつでおおざっぱなアメリカ人は信用できないのでヒヤヒヤする。もちろん悪いことは何も出ない。すると急に笑顔で「All right.」だ。しかもこの検査、空港空港で微妙に検査のやり方が違う。多分検査員の個人的見解で厳しくなったり甘くなったりしているのではないか?
ダラスで乗り継ぎサン・アントニオへ到着。非常に暖かい。みんな一斉に上着を脱ぐ。サン・アントニオはメキシコ国境へも車で3時間ほどとだいぶ南なのだ。空が高く、青が濃い。
今日の会場のCarver Cultural Centerは程よい中ホール。リハーサルの時間に会場に来てみたがまだセッティングが出来上がっていない。後で聞いたらピアノの調律にものすごく時間がかかってしまい他の作業が出来なかったらしい。日本だと時間が決まっているとだいたいその時間内でやるがこちらでは他の作業が出来ないなんて関係ない。調律ができない、他の作業がずれ込む=しょうがない、のだ。ただあきらめるしかない。しかも音を決めるのも少々難しいホールだった。本番で心おきなく弾けるようにじっくり音作りをする。
おかげでコンサートは問題なくいい感じに出来た。またもやスタンディングオベーション、拍手の嵐。なんて反応が素直なんだろう。こちらまで嬉しくなってしまう。
ホテルに帰ったのは12時近かったが明日は移動だけなのでみんなで部屋飲みとなる。やっとひと区切りだ、ちょっとだけ緊張が解ける。野崎さんがどこからか調達してくれたビールとワインと、野崎さんが日本からもってきた芋焼酎を全部飲んでお開き。

2月5日
サン・アントニオといえばアラモ砦。ホテルはすぐ横にあって、朝から観光する。日曜日とあって観光客も多数。そして昨日もだが、街でチアリーディングの大会があるらしくチアリーダーの衣装を身に着けた大小の少女たちが家族とともにうろうろしている。いくら暖かいとはいえそれは寒いんじゃないの?と思う。少女たちは皆ポニーテイルできらびやかなメイクをしていて、体型は子供なのにぽこんとおなかが出ているのがかわいらしい。
アラモ砦とリバーサイドモールを見るともう他にはあまり見るべきところがない。ちょうどここで時間切れ、ホテルへ戻り空港へ出発。
またもやセキュリティーチェーック!本当にうんざりする。もっとあやしい人はたくさんいるだろうと言いたくなる。悪いことする顔に見えますか?これが?そして結構長い移動。ダラスまで行って乗り継ぎ、ニューヨークへ。途中時差を超えまた一時間が増える。そんなでニューヨークのホテルに着いたのは23時過ぎだった。アメリカは広い、そして、これがニューヨークかー!
2月6日
上妻クンはリハーサルがあるのだが、他のメンバーは今日・明日とオフ。さてどこに行こうかな。地下鉄で86st駅まで行ってクッゲンハイム美術館へ、ここはフランク・ロイド・ライトが設計した白い渦巻き状のステキな美術館で・・・って、工事中?外側だけ工事中?え?いや、建築物を見るのをまず楽しみにきたんですけど!ちょっと!・・・しょうがないので中に入る。あぁ、中すばらしい。どうしてこんな発想が出来るのか、素晴らしいです。せっかくなので絵画も鑑賞する。いい作品がたくさんあるが正直フィラデルフィアの美術館の方がすごいと思う。
さて次、ワンブロック先の"クーパーヒューイット国立デザイン博物館"。最近なんだか建築物やデザインにとても興味があるのだ・・・っと、休みぃ!!!うそ!ガーン。
しょうがない、南下しよう。歩く。ずんずんと。しかしあまりの寒さにバスに乗る。そして適当に着いたところをぶらぶらと。夕方になってエンパイア・ステート・ビルに行く。なんとッここでもセキュリティーチェーック!空港のせいでちょっとトラウマ。エレベーターで、上にあがる。と、OH-!マンハッタン!ビルだらけ!川に囲まれビルだらけ!もんのすごく寒いが、せっかくなので腰を据えて夕暮れのニューヨークを眺めてみる。西の空が淡いピンク色だったのが青に吸収され、それがやがて紺になり黒に変わっていく。5分ごとにデジカメのシャッターを押す。やがて、闇とビルの電気と車のヘッドライトの河だけになった。夜の出来上がり。
寒すぎてホテルへ帰る。
2月7日
地下鉄に乗り南へ。グラウンド・ゼロ、今はだだっ広い工事現場になっていた。ここで大惨事が起きたなんてにわかには想像しにくい。80何階かにあった富士銀行のとある行員の方は部下を避難させて自分はそこに残ったとか。たくさんの見知らぬ人が形もなくして消えていった。しばらくただずむ。
一度ホテルに帰り小泉くんと連れ立ってオフ・ブロードウェイのSTOMPを見に行く。劇場近くでご飯を食べたのだが、これは量が多そうだなと思ったのでメニューの中でも一番少なそうなチキン1/4グリルなるモノを頼んだ。隣に体重160kgはありそうなものすごく太ったおばさんが鳥一羽を食べていた、ぺろりと。ショックだった。そんなに食べなくてもいいだろう。そんなの毎日食べてたらおかしくなるよ、と心の中でつぶやいた。私は1/4で正解だった。これ以上はムリッ!
STOMP、よく出来ていると思う。しかし、これは職業病なのか、なんと聞こえてくるリズムが音符になって聞こえるのだ。おかげで上手く入り込めない。そうこうしている内になんだか眠くなってしまった。必死で目を開けたまま寝る。後で聞いたら小泉くんも睡魔と戦っていたらしい。
2月8日
Japan Societyはホテルから約5分、国連のすぐそばにある。地下ホールは小さめ中ホール、第一印象はとてもよい。音作りもみんなで念入りにやったが割と早い段階で出来上がった。私たちのリハーサルの後、今回のニューヨーク公演のゲスト、Scott Johnsonのリハーサル。スコジョンが上妻クンの為に曲を書き下ろしてくれて今日世界初演なのだ。ピアニストとチェリストはこっち在住の人、ばりばりのクラシッカーだ。
さてコンサートは始まり、こっちの人にはどんなふうに受け入れられるんだろうという考えがよぎる。自分が弾いているときは集中しているので分からなかったが、上妻クンが一人で演奏しているときなどソデから見ていると、上妻クンと客席とですごくいい空気が流れていて安心した。スコジョンの曲を挟んだりして後半〜佳境でもりあがり野崎さんのピアノソロが炸裂し!最後の曲が終わるとスタンディングオベーション!こっちの人は体で表すね!
この日だけロビーでレセプションがあり、片付けを終えてから顔を出すとものすごい勢いで話しかけられる。フィラデルフィアの公演を見てすごくよかったのでわざわざ聞きにきてくれたアメリカ在住の日本人3人組の方々。NYに長くすんでいて日本語がなまっている人、夫婦のどちらかが日本人でNYに住んでうん十年の方、そしてもちろんアメリカ人、とにかく絶賛だった。気持ちいいのでビールをばんばん飲んだ。

2月9日
また早起き。A&Eという放送局で収録。こっちのテレビ局はどんなだろう?と興味津々で行ったら意外とこじんまりとしたところ。サウンドチェックをするが、アメリカ人はおおざっぱでピアノを少し上げてくれと言ってもなかなか上がらない。途中であきらめた。3曲収録したのだが「カメリハ時も本番と同じようにやってくれ」だの「やはりもう一度」だの集中力を保持するのがなかなか難しい。でも演奏が終わるとスタッフが「素晴らしい!」と、拍手とともに大ウケしていた。単純。
収録の後上妻クンはインタビュー、私たちは楽屋のモニターで見守る。「Breakfast with the Arts」という番組なのだが海外からのゲストは初めていう。名誉なことらしく、インタビュアーもTSUGARU JYAMISENとか日本の伝統楽器とか、色々勉強していたようだ。
ちょっと昼寝をしてコンサート会場に向かう。
二日目なのでリハーサルも短めで終わってしまい、さてこの空き時間をどうしようと思っていたら、ここの2階でSUGIMOTO HIROSHI展をやっていたことを思い出し宮井さんにお願いして入れてもらう。杉本博司展、今年の元旦に六本木ヒルズに見に行ったのだがそれとはまた内容が違う。「歴史の歴史」というタイトルが付けられていて杉本さんの所蔵している(!)化石や国内外の宝物やお面そしてもちろん写真その他、興味深い面白い物がたくさん展示してあった。そして日本語のパンフレットを見ながら観覧していたのだが、この人は文章がとても上手。私的には六本木ヒルズでの展覧会より楽しかった。
コンサートはまたもや満員、盛り上がった。流れもよくものすごくまとまっていた。もしかしたら昨年の2月からこの4人で組んだ中でも一番よかったかもしれない。またもやスタンディングオベーションで大絶賛だった。
よいコンサートの後は気分よく打ち上げ。お世話になったJapan Societyの方々と総勢十数名でパブへ行く。

2月10日
起きてシャワーを浴びようと、いや浴びていた。シャンプーを二度ほど手に泡立て髪に付けたところでお湯が水に変わりそのまま温かくならなかった。10分待っても20分待っても。でももう私は驚かないしおこらない、ここはアメリカなのだ。たとえNYの200ドル以上もするホテルだってそれはおこるし、いくらここでフロントに電話しても何も解決しない。しょうがないのでシャンプーが付いたままの髪の毛をドライヤーで乾かす。ゴワゴワ、でも死にはしない。あきらめるのが正しい答えなのだ。今日はどうしようかなーなんて思っているとロビーで木村さん(マネジャー)に会う。同じタイミングでロビーにいるということは、やはりシャワー冷水地獄にあった一人。とりあえず近くのジャパニーズレストランで昼ご飯を食べ、木村さんこれからどうするんですか?と聞くとニューヨークフィルを聞きに行くという。曲目はと聞くとモーツアルトのシンフォニー39,40,41。指揮者は?ロリン・マゼール。うーん、少し考えて、行くことにした。リンカーンセンター、エブリフィッシャーホール$43-。なんというかNYフィルはおおざっぱなオーケストラだった。バイオリン群なんて音程がビミョーにバラバラ、特にフレーズの語尾はニュアンスもバラバラ。個人的な解釈で弾いてるのかな。でも低弦とか管とかは上手かった。全体的に楽観的な演奏で40番なんか全然暗くない。41番はまあまあよかった(曲は本当にいい曲だね41番)。しかしバヨリンが今いちというのは致命的だ。それはさておき、やはりオーケストラはいいものだ。一発出た音のありがたみ贅沢さはやはり生で聞くオーケストラは何物にも代え難いものがある。
さて終わった後木村さんと歩いていていて「夜はカーネギーホールにホーザ・パッソスを聞きに行きたいんですよ。」という話をすると木村さんも行くということでまた夜に待ち合わせることに。しかしカーネギーホールに行くとソールドアウトだった!ないものはない。しょうがないので路線変更してiridiumにJimmy Scottを聞きに行く。
Jimmy Scottはもういい年のはずだよね、なんて思っていたら付き添いの人に手を引かれてそでから登場、結構ヨボッとしていた。しかし一声歌うとありがたやーと拝みたくなってしまう。2,3曲歌っては一度引っ込み、バンドのみの演奏そしてまた出てきて2,3曲。聞けてよかった。ジミースコット。
そしてこの日は早朝に一足先に帰国する野崎さんを囲んで部屋飲み。野崎さんは4時にホテルを出るのに3時まで飲んだ。ま、連絡がないところを見ると無事帰れたんだろう。

2月11日
週末はフリーマーケットがをやっているというので昼過ぎに出かける。でもフリーマーケットをやってるはずの大型駐車場では工事をしている。もうこんなことでは驚かない、ここはアメリカなのだ。すっかりあきらめることに慣れてしまった。せっかく来たのでSOHOあたりをぶらぶらする。洋服屋なんかをのぞいてみるが意外と値段が高いものばかり、物価高いのか?不意にapple storeを発見。むかし郵便局だったのを改装した店舗は週末ということもあり人がたくさん。やはりapple、雰囲気がいいなーなんて思いつつもあまり見てると色々欲しくなるのでそうそうに出てくる。北上しなからぶらぶらしていると雪が降り始めた。とても軽やかで繊細な雪、しかし時間が経つごとに繊細なまでもすごい量が降りおりてきてさすがに歩くのもつらくなりホテルに帰る。
昼寝。
夜は一人でJAZZ STANDARDにラリー・ゴールディングス・カルテットを聞きに行く。前からファンだったのだ。前聞いたときはオルガンしかひかなかったが今回はまずピアノ。頭良さそうな緻密な演奏、曲の構成も凝っている。セッションではなくバンドとしての音楽の組み立て方だ。最初はよかったのだがこれがだんだん鼻につくようになってきた。ドラマーが調子にのってふざけ過ぎなのだ。ふざけてもいいけどリズムよれ過ぎ、さすがに楽しめなくなってしまった。ラリー・ゴールディングスはそんなバンドメンバーをクールに見ては完璧な演奏をしていた。うん、ラリーは素晴らしい。
ライブが終わって外に出ると、来たときよりもだいぶ積もっている。これは滑りそうだ。地下鉄で帰る。こんな夜中でも地下鉄で女一人で安全なのだ、NYも変わったね。
ホテルに帰り木村さん&真下さん(PAさん)の部屋にお邪魔すると宮井さんもいて、なんだかんだ飲みに行くことになる。翌日の飛行機がすでに遅れていてそれを気にしながらの飲み会となった。
2月12日
日本でもニュースでやっていたらしいけど、一日の積雪量としては観測史上初の大雪だったらしい。柔らかでふわふわの雪がひざの高さくらいまで一面に積もっている。12時にロビーに行きみんなにお別れを言って(私だけが残って観光)私は別の安ホテルに移動、と思ったのだが実際これではチェロとスーツケースをもって3ブロックも歩けない。見送りのはずが結局みなさんのバスに乗せてもらってホテルまで送ってもらってしまった。
この日はあまりにずっと降る雪で外に出る気にもならず窓から雪を眺めたり荷物の整理をしたり、そうこうするうちに夕方になってぱたっと雪がやんだ。ハーイ、ここまでという感じで。
夜は宮井さんに韓国料理を食べに連れて行ってもらう。焼き肉以外の韓国料理は初めてでとてもおいしくて感動した。隣に座った手塚治虫そっくりのおじさんにも感動した。食事の途中に連絡があり、飛行機はギリギリになって欠航になったという。前の日から気をもんで今日もずっと飛ぶのか飛ばないのかと空港で待ち、あげくの欠航。しょうがないとはいえ気の毒だ。
2月13日
雪から一夜明けた月曜日、きれいだった雪の面影は消え道路はベチャベチャの灰色に薄汚れ歩きにくいことこの上ない。絶対的に観光向きではない。
さて観光、MOMAに行く。2004年に改築(日本人の谷口吉生氏が手がけた)された新MOMAは建築物としてもとてもステキ。吹き抜けを利用して立体的ですっきりとしていてクールな建物だ。デザインものをおいてあるフロアーではワクワクし、絵画のフロアーは大物がゴロゴロと(しつこいようだがフィラデルフィア美術館は素晴らしかった)、全体的にとてもよくもう一度ゆっくり行きたいくらいなのだが中でも面白かったのが、特別展示中だったスペインの建築についてのエキシビジョンだった。独創的で自由な発想を実際に形にしてしまう、そしてそれを受け入れる街。想像を超えたスケール感だ。
オカミオの友達のヨウコちゃんに会う。オカミオ話やNYの町やNYに住むことについて色々話を聞く。
2月14日
国際写真センターで”Che”展をやっていたので見に行く。チェとはチェ・ゲバラのことで、ROMANTICAでミチアキさんがよくお話をするので気になっていて期待して行った。内容はなんというかPOPで、「歴史的な面からチェ・ゲバラを考察した写真展」とかではなくむしろその逆。チェ・ゲバラをモチーフにした写真やポスターやどこぞの国のお菓子のパッケージまでかわいーい&かっこいいものだった。
予想はずれだったけど楽しかった。
夕方はブルックリン・ブリッジに出かける。ここは歩道があって歩いて渡れるのだ。風も強いしメチャメチャ寒い中、半分まで行った。すると遠くにちっちゃく自由の女神ちゃんが見える。あーあ、今日でNYも最後かと思うとちょっとさみしい感じがする。
その後お散歩、今日はバレンタインデイか、街は人でにぎわっていた。
2月15日
起きて30分で荷造りをしてタクシーに乗る、途中渋滞に巻き込まれタクシー代が$60-もかかる。おかげでお札が全くなくなってしまった。残ったのは1.5ドルくらい、ハンバーガーさえ食べれない。ま、どうせ帰るだけだし。
飛行機では寝て、飲んで食べて、映画を3本見た。中でも『イン・ハー・シューズ』というキャメロン・ディアス主演の映画ではフィラデルフィアが舞台のひとつになっていて、フィラデルフィア美術館の正面にある長い石の階段が何度かシーンに出てきて懐かしかった。
 

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